電気通信事業者協会(TCA)は9月7日,8月末時点の携帯電話・PHS契約数を発表した。8月の純増数は,首位がau,2位がNTTドコモ。1カ月でauがNTTドコモを再逆転した(関連記事)。

 auの前月からの純増数は25万4400で,累計を2417万3800契約に伸ばした。auへの同番移行を実施しているツーカーは13万4500の純減で,累計で206万7900まで減少した。auとツーカーを合計したKDDIグループ全体では,前月比11万9800増の2624万1700契約となった。

 一方のNTTドコモは,前月に比べ11万3000増の累計5197万6600契約。純増数はauとツーカーを合計したKDDIグループ全体にも及ばず,純増数首位の座を1カ月で明け渡すことになった。携帯電話3位のボーダフォンは前月比1万6000の純増で,累計では1528万3600契約。依然として2強のNTTドコモ,KDDIグループから離される結果となった。

 携帯電話全体では9350万1900で前月から24万8800増となった。

 PHS事業者のウィルコム・グループ(ウィルコムとウィルコム沖縄)は,前月比4万8300増で累計419万100契約となった。携帯電話・PHS全体ではボーダフォンをしのぐ第3位の純増数となっている。2007年中にサービス終了予定のNTTドコモのPHSは,2万4800減の累計62万9800契約だった。

 事業者別の第3世代携帯電話(3G)の純増数を見てみると,NTTドコモとボーダフォンが好調を保っている。NTTドコモの3Gサービス「FOMA」は,89万3600の純増で累計契約数を2826万1700に伸ばした。第2世代のPDCは,78万600減の2371万4900契約。契約数全体に占める3G比率は約54.4%になった。

 ボーダフォンの「Vodafone 3G」は,前月比31万6600増の433万5000契約と過去最大の伸びとなった。PDCは30万600の純減で累計1094万8600に減少。その結果,3G比率は約28.4%になった。

 一方,3Gの普及が一巡したauは3Gの純増数が低下傾向にある。auの3G端末を別の3G端末に機種変更しても,3Gの純増数には影響しないためだ。auの「CDMA 1x」および「同WIN」は,前月比27万6800増の2343万2400契約。これに対して,第2世代に当たるcdmaOneは2万2400減の74万1400契約。KDDIグループのツーカーのPDCは13万4500減の206万7900契約となった。au単体の3G比率は約96.9%,ツーカーも含むKDDIグループでは約89.3%と携帯電話事業者で最も高い値になっている。