アッカ・ネットワークス,ウィルコム,マイクロソフトの3社は9月6日,M2M(machine to machine)テクノロジー推進と市場開発を目的とした団体「M2Mコンソーシアム」を共同設立すると発表した。

 M2Mとは,さまざまな機器をネットワークにつなぎ,機器が相互に情報を交換して自動で制御できるシステムや基盤を指す。ユビキタス・コンピューティングの一種である。M2Mコンソーシアムの設立発起人であるアッカの湯崎英彦副社長は,「管理・制御を目的とする機械は年間で約1000万台の国内新規需要がある。M2Mコンソーシアムでは,これらの半分くらいをネットワークにつなげられるようにしていきたい」と強い意気込みを見せた。

 M2Mコンソーシアムでは当初,「基盤技術WG」と「製造業WG」,「流通業WG」の三つのワーキング・グループを立ち上げる。基盤技術WGでは安全で安心なネットワークを,製造業WGや流通業WGではそれぞれの分野に適したソリューションの検討に入る。1年後の2007年9月には実証実験を開始し,2009年には商用展開を図りたい考えだ。