LocationFreeの新製品は3機種。写真は上位機種の「LF-B20」(250ドル)
LocationFreeの新製品は3機種。写真は上位機種の「LF-B20」(250ドル)
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 ソニーの米国法人は2006年9月6日、「LocationFree」の新製品を発表した。「LF-B20」(250ドル)と「LF-B10」(200ドル)の2機種を用意する。“ロケフリ”の愛称で呼ばれる本製品は、テレビやDVDレコーダーの映像をネットワークを通じて外部へ転送する装置。自宅の外にあるパソコンなどからインターネット経由でLocationFreeにアクセスすることで、放送中の番組をリアルタイムに視聴したり、DVDレコーダーに保存されている録画済みの番組を再生できる。新製品は、従来機より高画質かつスムーズに映像が再生できるように改良を加えた。デザインを一新し、プレイステーション2のような外観になった。縦置きでも横置きでも使える。同社は合わせて、「LocationFree TV Box」(230ドル)も発表。テレビにつなぐアダプターで、LocationFreeから転送した映像を別のテレビで受信するための装置。新製品3機種は10月に出荷予定。

 LF-B20とLF-B10の違いは、LF-B20が無線LANのアクセスポイント機能を内蔵すること。装置の周辺なら無線LANを搭載したパソコンやゲーム機「プレイステーション・ポータブル」(PSP)で映像を楽しめる。LF-B10は、有線LANネットワークを通じて接続するモードのみを備える。

 LocationFreeが転送した映像を受信できるパソコンは、Windows XP、同2000、Macintosh。受信にあたっては、専用のソフトをインストールする必要がある。なお、米ソニーのLocationFreeを紹介するWebページには、2006年秋にも携帯情報端末向けOSである「WindowsMobile」にも対応する予定と書かれている。PSPだけでなく、将来はPDAもLocationFree環境に接続できるようになりそうだ。

■変更履歴
「LF-B10」の機能について誤りがありました。「無線LANのアクセスポイント機能を内蔵する」と記述しておりましたが、正しくは、LF-B10に無線LAN機能はありません。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2006/09/21 14:05]