日本SGIがJAMSTECに納入したスーパーコンピュータ
日本SGIがJAMSTECに納入したスーパーコンピュータ
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 日本SGIは9月5日、同社としては最大規模の並列型スーパーコンピュータ「SGI Altix 4700」(写真)を独立行政法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC)に納入、稼働を開始したと発表した。インテル製のデュアルコアItanium2を1280個搭載しており、現時点で国内のトップ5、世界でもトップ30に入る性能を発揮する。

 JAMSTECに納入したシステムは、7月にインテルが発表したItanium2(開発コード:Montecito)を採用、1280CPUで2560のコアを搭載する。理論性能は16.3テラFLOPSで、メインメモリーは3テラバイト、高速磁気ディスクアレイシステムと大容量テープ保存装置を合わせて700テラバイトの記憶容量を確保している。OSはSUSE LINUX Enterprise Serverを採用した。

 JAMSTECは新システムをセンターマシンとし、気候変動や地球温暖化など、地球環境の変動や予測に関する研究に使う計画。スパコンの「TOP500プロジェクト」で最上位にランクされたこともある「地球シミュレータ」と同じ敷地の隣の建物に設置されており、地球シミュレータとの連携も期待されている。