インターネットイニシアティブ(IIJ)は、迷惑メールを排除する仕組みである送信ドメイン認証が利用可能なメール・ゲートウエイ・サービス「IIJセキュアMXサービス」を、10月に開始する。ユーザー企業あてのメールをIIJのゲートウエイが受け取り、送信ドメイン認証技術を使って迷惑メールでないことを確認。ユーザー企業のメール・サーバーに配信する。送信ドメイン認証を利用できるASPサービスは業界初である。

 IIJセキュアMXサービスの機能は八つある。(1)送信ドメイン認証、(2)迷惑メールフィルタ、(3)アンチウイルス、(4)経路暗号化、(5)配送保留、(6)ログ/統計情報のダウンロード、(7)メールのアーカイブ、(8)メール監査である。このうち(1)から(6)が基本サービス、(7)と(8)はオプションである。

 (1)送信ドメイン認証は、メールの送信元をチェックして迷惑メールでないことを確認するための技術。これまでも迷惑メール対策サービスは提供していたが、送信ドメイン認証への対応は、ユーザー企業の要望に個別に応じていただけだった。

 (7)メールのアーカイブも、これまで別サービスとして提供していたが、ハードディスクに保存するだけだった。IIJセキュアMXサービスでは、テープに保存したり、メールを保存したテープをユーザー企業に送付したりできる。

 料金はまだ未定だが、予定では、基本サービスが初期費用30万円。月額料金は、基本料金が10万円でそれにユーザーごとに400円が加算される。ユーザー数が増えると、ユーザーごとの料金は下がる。いずれも税込みである。

訂正:本文中に、「メールの送信元をチェックして迷惑メールでないことを確認するための技術」とあるのを、「メールの送信元をチェックして詐称メールでないことを確認するための技術」と訂正いたします。

福田 崇男=日経コンピュータ