日立電線とアルバワイヤレスネットワークスは9月5日,無線IP電話機にかかわる協業で合意したと発表した。目的は,日立電線の無線IP電話機「WirelessIP5000」と,アルバの無線LANアクセス・ポイント(AP)「アルバAP」および無線LANスイッチ「モビリティ・コントローラー」の相互接続性の向上である。

 具体的には,互いの仕様を開示することで,無線IP電話機やAP,無線LANスイッチのファームウエアを改善する。これにより,無線区間のQoS(quality of service)制御を最適にチューニングしたり,待ち受け状態での通信量を減らすことを狙う。その結果,音声品質の向上や,待ち受け時間の改善などが期待できるという。

 日立電線が特定のAPベンダーと協業するのは初めて。「アルバは無線IP電話業界で有力なAPベンダーなので,相互接続性を向上させるメリットが大きいと判断した」(日立電線)。なお,アルバ以外のAPベンダーと協業する予定は今のところないとしている。