Linux用アンチウイルス・ソフトの開発・販売などを手がけるギデオンは2006年9月4日,ターボリナックスのアプライアンス・サーバー「Turbolinux Appliance Server」(以下,TLAS)に組み込める迷惑メール対策ソフトウエアを発売した。

 TLASは,Linuxディストリビューション「Turbolinux」をベースにSUN Cobalt互換のインターネット/イントラネットのアプライアンス・サーバーを構築できるソフトである。ギデオンは,このTLASで動作するアンチウイルス・ソフト「ギデオン アンチウイルス メールサーバ Ver.3/TLAS対応」を販売してきた。今回の新製品は,アンチウイルス メールサーバに,新たに迷惑メール(スパム・メール)対策の機能を組み込んだものである。

 新製品の名称は「ギデオン アンチウイルス アンチスパムPlus TLAS対応」。メールの送信元のURLやIPアドレスをスパム・データベースに自動的に保存,その後,到着したメールのヘッダーやメッセージ本体の全文を比較し,スパムを検知する。逆引きや,RBL,シグネチャDBなどの複合フィルタリングで多次元的に解析することもできる。スパムと判定されたメールは,ユーザには送らず,管理者へ転送するなどメール・サーバー側で管理できる。

 ターボリナックスを含め,ギデオンの販売パートナーなどを通じ,初年度1,000本の販売を見込む。価格は,50ユーザーの場合で17万9550円。