NTT東日本は9月4日,FTTHサービス「Bフレッツ マンション/ビルタイプ」のメニューに光配線方式を追加すると発表した。同方式は,集合住宅の構内配線に光ファイバを利用するサービス。9月11日から申し込みを受け付け,12月1日に提供を開始する。

 集合住宅の構内配線は従来,VDSL(very high bit rate digital subscriber line)またはイーサネット・ケーブルを利用していた。しかし,「高層マンションなど大規模な集合住宅の場合,配線距離が長くなるのでサービスの提供が困難なケースがあった」(NTT東日本)。VDSLは距離が長くなると,信号が減衰して通信品質が劣化するためだ。イーサネット・ケーブルも伝送距離に制限があるので,ハブやリピータなどの中継装置が必要になる。

 光配線方式に対応するメニューは,マンションタイプ,ビルタイプのそれぞれ「プラン1ハイパー」と「プラン2ハイパー」の計4タイプ。プラン1ハイパーは同一の集合住宅で8戸以上の契約が見込まれる場合に提供するプランで,今回新たに追加した。

 初期費用は契約料が840円。工事費は,2007年1月31日までに申し込んだ場合は無料(ただし2007年7月31日までに開通する必要がある)。回線終端装置利用料を含んだ月額利用料金は,マンションタイプのプラン1ハイパーで3990円,同プラン2ハイパーで3570円。このほか別途,インターネット接続事業者の料金が必要になる。またマンションタイプに関しては,2006年12月1日から2007年1月31日までに申し込んだ場合は月額利用料金を2カ月間無料にするなどのキャンペーンを実施する。