NECは9月4日,企業ネットワークの構築(SI)手法を体系化し,「UNIVERGE ネットワークSI体系」として発表した。「より安心に,より安全に,より快適に,より便利に,グローバルに」という五つの要素を備え,次世代ネットワーク「NGN(Next Generation Network)」をにらんだネットワークSIを目指す。福井昭 UNIVERGEシステム本部長は「SI部門と技術サポート部門において,これまで蓄積されたノウハウを体系化し,より低コストで信頼性の高いネットワークを提供したい」と話す。

 新体系の柱は,(1)デザインアーキテクチャ,(2)SIマネージメント標準,の二つ。(1)は,同社における先進システムの構築手法および設計・構築技術情報の体系化,設計のテンプレート化などによりノウハウの蓄積を図る。(2)では,システムの管理,提案,計画,設計,試験,出荷といった,ネットワークSIの各工程の手順を体系化した。これにより,「レビューチェックリスト」など成果物を均質化することで,設計不良の早期発見などが可能となり,品質と生産性が向上できる見通しだ。

 また,新体系の適用を進めることで,2008年までに企業ネットワークソリューション事業におけるハードウエア以外の領域の占める割合を現在の30%から40%へと引き上げ,売り上げ高を5000億円(年間)に拡大したい考えだ。