2006年8月のWinnyノード数の推移(<a href="http://www.onepointwall.jp/winny/winny-node.html" target="_blank">ネットエージェントの調査</a>より引用)
2006年8月のWinnyノード数の推移(<a href="http://www.onepointwall.jp/winny/winny-node.html" target="_blank">ネットエージェントの調査</a>より引用)
[画像のクリックで拡大表示]

 ネットエージェントは同社が調査した8月のWinnyのノード数(Winnyが稼働しているマシンの数,ユーザー数にほぼ等しいと考えられる)を発表した。調査によれば,8月は夏期休暇を含む時期であるにもかかわらず,2006年4月に調査したノード数に比べ約1割少なく,減少傾向が見られるという。

 同社が調査した8月1日から8月31日にかけてのWinnyのノード数は平日39万から41万,週末43万から44万。同社が2006年4月10日から4月23日に行った調査では平日は44万から49万,週末は50万から53万ノードだった。

 この結果について同社代表取締役社長の杉浦隆幸氏は「減少の理由ははっきりとはわからないが,ユーザーがYouTubeなどのビデオ共有サイトに流れている可能性もある」とする。YouTubeには日本のテレビ番組などが大量にアップロードされており,そういった目的のユーザーにとってはWinnyよりも“手軽”だ。

 また4月に比べ減少したとはいえ,8月の初頭から終わりにかけては,わずかに増加傾向も見られる。そのためネットエージェントは「減少は一時的なものである可能性もある。また絶対数は依然として膨大」(杉浦氏)としており,今後も監視を継続する方針である。

 この結果は,同社が開発したWinny検知システムで調査したもの。システムは11台のマシンで構成され,のべ350万ノードを調査対象としたという。

◎関連情報
Winnyノード数の推移(ネットエージェント)