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 十条電子(埼玉県川口市、竹林晴海社長)は、ユーザー企業側で必要な機能や認証デバイスを選択できるようにしたセキュリティシステム「Hardkey3」を9月4日から発売すると発表した。自動ログオンやスクリーンセーバー機能、暗号化、Webアクセス制御などの機能とUSBやICカード、データ通信カード、指紋など生体認証機器といった各デバイスをユーザー企業の要望に応じて組み合わせて提供するもので、システム構築が柔軟になるという。主に中堅・中小企業向けに販売する。

 十条電子も自社でUSBなどのデバイスを用意しているが、「利用するのは他社のデバイスでも構わない。システムインテグレータとの共同開発や協業もどんどん推進したい」(竹林社長、写真)という。既にセイコーインスツルメントとも開発を進めており、同社製のデータ通信カードに対応させる予定。

 価格は、2年間のライセンス期限付きと無制限で幅があるが、基本機能を2つ搭載した場合でデバイス1つ当たり5000円~9000円。基本機能が3つならば、1万800円~2万円になる。2006年度は1万5000台を販売し、1億円の売り上げが目標。次年度では、3万台で3億円を計画している。Hardkey3の発売を機に、USBメーカーからセキュリティベンダー、さらには「統合PKIサービスプロバイダ」を目指したいと同社は意気込む。