「ウイルスバスター2007 トレンド フレックス セキュリティ」の画面例
「ウイルスバスター2007 トレンド フレックス セキュリティ」の画面例
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 トレンドマイクロは、ウイルス対策ソフトの新版「ウイルスバスター2007 トレンド フレックス セキュリティ」の販売を9月22日に開始する。1ライセンスを購入すれば3台のパソコンで利用できるようにしたほか、クライアントを遠隔からサポートする機能などを新たに搭載した。ともに、格安のウイルス対策ソフトの提供を予定するマイクロソフトに対抗した格好だ。

 同製品の特徴は、大きく四つある。一つは、1ライセンスで3台のパソコンに使える点。従来は1台だけだった。米マイクロソフトが販売するウイルス対策ソフト「Windows Live OneCare」は、19ドル95セントで3台のパソコンで使える。ウイルスバスター2007の価格はオープンだが、トレンドマイクロのECサイトでは6594円で販売する予定。ウイルスバスター2006に比べて1000円強高いが、3台まで使えることで、マイクロソフトに対抗する。

 ウイルスバスター2007の二つ目の特徴は、同社製スパイウエア対策ソフトである「スパイバスター2006」の機能を統合したこと。1製品だけでウイルスとスパイウエア両方を検出・駆除できるようにする。

 三つ目は、ネットワークを経由したサポート機能の搭載である。トレンドマイクロのサポート・センターから、ユーザーのパソコンの状態をインターネット経由でチェックする。9月22日の販売時には搭載しないが、年内にも組み込む計画である。

 最後の特徴は、特定のフォルダに保存したファイルを暗号化する「リモートファイルロック」機能。インターネット経由でトレンドマイクロの認証サーバーにアクセスし、暗号化したのと同じパソコンであることを認証してからでなければ、復号化できない。ネットにつながっていない場合や、ほかのパソコンにコピーした場合は、パスワードを入力しないと復号化できない。これも年内に提供を始める。

 9月22日には、現在、同社のWebサイトで提供している無償のウイルス検知サービスに、ウイルスを駆除する機能を追加する。サービスは、新しいWebサイトで提供する。これも、マイクロソフトが8月15日から無償で提供しているウイルス駆除サービス「Windows Live OneCare PC セーフティ」に対抗するものだ。

 なお、ウイルスバスター2006のユーザーは9月14日から、トレンドマイクロのWebサイトから無償バージョンアップ版をダウンロードできる。