Webブラウザ画面上のモジュールをドラッグ&ドロップで移動(画面は英語版)
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ポップアップ・ウインドウでカスタマイズ設定(画面は英語版)
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 ケアブレインズは8月30日,CRMソフトの新版「SugarCRM 4.5日本語版」を9月下旬に出荷すると発表した。SugarCRMはオープンソースのCRMソフト「Sugar Open Source」の商用版。新版ではAjaxを利用しドラッグ&ドロップ操作が可能になったほか,DBMSとしてMicrosoft SQL Serverを使用できるようになった。

 AjaxはAsynchronous JavaScript + XMLの略で,サーバーと非同期通信することによりWebブラウザだけでページを再読み込みすることなく動的なユーザー・インタフェースを実現できる技術。SugarCRM 4.5では「Googleパーソナライズド・ホーム」や「Windows Live」のように画面上のモジュールをドラッグ&ドロップして配置をカスタマイズしたり,ポップアップウインドウで画面表示をカスタマイズしたりできるようになった。

 SugarCRMはオープンソースのミドルウエアであるPHP上で記述されており,同じくオープンソースのデータベースであるMySQLを標準データベースとして使用している。DBMSとしてOracleを使用することも可能。PHPとMySQLはLinuxなどUNIX系OSだけでなくWindowsでも稼働するため,Windowsサーバー上でも使用できる。SugarCRM 4.5ではDBMSとしてMicrosoft SQL Serverを使用できるようになった。またSugarCRMをOutlookから使用するためのプラグイン・モジュール,SugarCRMでWord文書を管理するためのプラグイン・モジュールも日本語化し販売する。これらの日本語にあたってはマイクロソフト日本法人が支援を行っている。

 また予算達成状況を把握するための機能の強化,フォーラム機能の追加,オフラインで使用するための機能の強化なども行った。

 ケアブレインズはSugarCRMおよびSugar Open Sourceの日本語化を行っている。SugarCRMのオープンソース版「Sugar Open Source」や日本語化パックはSugarCRMのコミュニティ・サイト「SugarForge」などで配布している。日本語化パックなどについての情報はケアブレインズが運営しているコミュニティ・サイトSugarCRMオープンソースフォーラムで提供されている。