トレンドマイクロの日本代表を務める大三川彰彦氏
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ウイルスバスター2007の新機能「トレンド フレックス セキュリティ」
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 トレンドマイクロは8月30日,ウイルス対策ソフトの新版「ウイルスバスター2007 トレンド フレックス セキュリティ」を発表,2006年9月22日から発売する。

 新版の注目機能は,「トレンド フレックス セキュリティ」というもので,オンラインでセキュリティ・サービスが受けられる機能。具体的にはウイルスやスパイウェアの検出・削除を行うオンラインスキャン,スパイウェアなどが不正な動作をしていないか監視するセキュリティウォッチャー,およびキーロガー対策のためのソフトウェアキーボードである。

 また,リモートファイルロックというオンライン機能も新たに加わった。これは,あらかじめユーザーが特定のローカル・フォルダにパスワードを設定しておく。すると,その情報がトレンドマイクロのサイトに登録され,パソコンがネットワークにつながっていないときは,フォルダやファイルを開くためにパスワードが要求されるようにする機能。そして,パソコンを紛失したときなどは,ユーザーがトレンドマイクロのサイトにアクセスしてロック設定にすると,そのフォルダやファイルにはネットワークにつながっていてもパスワードを正しく入力しないと開けなくなる。こうして,パソコンの紛失による情報漏洩を防ぐ。

 このほかウイルスバスター2007には,スパイウェア対策機能,フィッシング対策機能,迷惑メール対策機能,パーソナルファイアウォール機能などが付属する。

1本のライセンスで家庭内ならPC3台までインストール可能

 今回のウイルスバスター2007では,ライセンス体系が変更された。従来は1ライセンスで1台のパソコンにしかインストールできなかったが,新版は家庭内なら3台のパソコンにインストールして別々に使える。トレンドマイクロのユーザー調査によれば,複数台のパソコンがある家庭が半数以上あり,その所有台数は3台以下が90%だったため,今回のようなライセンス体系にしたという。

 なお価格はオープンだが,トレンドマイクロオンラインショップでは,通常版が6594円,ダウンロード版(使用期間1年)が4725円である。対応OSはWindows2000 Professional(SP4以上)とWindowsXP(SP1以上)。