経済産業省はソニー製のリチウムイオン電池を利用したバッテリーの発火問題で、アップルコンピュータのパソコンで発火トラブルが発生していたことが判明したと発表。同社に対して事故原因などを報告するよう指示した。

 アップルコンピュータの一部ノートパソコンに搭載されたソニー製バッテリーにおいて、異常発熱が発生し発火に至る可能性があるという状況が発生。2006年4月に国内で1件発火トラブルが発生したという。これに伴い、経済産業省は消費生活用製品安全法第83条に基づき、アップルコンピュータに対し、事故原因や再発防止策などを報告するよう指示した。報告期限は2006年9月5日までとしている。今回の指示は2006年8月24日付けでソニーおよびデルに対して行ったものと同様。

 アップルコンピュータの広報は、本件に関して「国内で1件発火トラブルが起きたことは間違いない」としたが、「機種が12型 iBook G4であるということ以外、トラブルの発生状況などに関してこちらで答えられる資料は持ち合わせていない」としている。

 アップルコンピュータは2006年8月24日にソニー製バッテリーの自主回収を発表している(関連記事)。