フュージョン・コミュニケーションズは9月1日から,無料のピア・ツー・ピア型IP電話ソフト「Skype」で050番号を使って着信できる「FUSION IP-Phone“Multi-Gateway for Skype”」の商用サービスを開始する。このサービスは,2月1日からトライアルとして展開していた。

 利用には,同社のIP電話サービス「Fusion IP-Phone」を別途契約する必要がある。このサービスは,Fusion IP-Phone利用者に割り振られた050番号への着信を,前もって登録しておいたSkype IDあてに転送することで,実現している。

 商用サービス移行後も,月額利用料は無料のままとした。当初は商用化後に有料化する予定だったが,「無料を望むユーザーの声が多かったことや,課金システムの整備など設備投資との兼ね合いもあって有料化は見送った」(フュージョン・コミュニケーションズ)としている。

 トライアル・サービスでは,法人を中心に1000弱のユーザーを獲得していた。商用化後のユーザー数の目標は,「Multi Gateway単独での加入目標は設定していない。あくまでもFusion IP-Phoneの利便性向上を狙うサービス」(フュージョン・コミュニケーションズ)としている。

 なお,スカイプ・テクノロジーズでも050番号で着信可能なサービス「SkypeIn」を提供している。フュージョンとスカイプのサービスは同様の仕組みを使うものの,別の事業である。