NTTグループの3社は2006年8月25日、災害時の安否確認サービスの体験利用キャンペーンを実施すると発表した。防災週間(8月30日~9月5日)の期間中、NTTコミュニケーションズが提供する「災害用伝言ダイヤル(171)」と、NTT東日本/同西日本が提供する「災害用ブロードバンド伝言板(web171)」を一般ユーザーに開放。実際に自分の安否を登録したり、知り合いの安否を確かめてもらったりすることで、サービスの認知度を高めたい考えだ。
「災害用伝言ダイヤル(171)」の場合、被災者が電話番号171番にダイヤルすると、自分の電話番号を入力したうえで、30秒間の伝言メッセージを録音できる。安否を知りたい場合は、同じく171番にダイヤルし、調べたい相手の電話番号を入力。これで録音された伝言を再生できる。
「災害用ブロードバンド伝言板(web171)」は、Webブラウザーで専用サイト(http://www.web171.jp)にアクセスして使うサービス。用意された入力ボックスに、電話番号と伝言メッセージを入力する。安否を調べるには、電話番号を入力することで、伝言メッセージを表示できる。web171独自の特徴として、静止画や動画、音声ファイルをアップロードできる工夫がある。被災者が、自分の無事を知らせるデジタルカメラの写真やムービー、声も相手に伝えたいというニーズに応えるものだ。
NTTグループは、安否確認サービス以外に、個人や企業向けの防災ソリューションも数多く提供している。例えばNTTコミュニケーションズは2006年8月1日、気象庁が開発した「緊急地震速報」の仕組みを活用したサービス「緊急地震速報システム」を、企業を対象に試験提供を始めた。気象庁が提供した情報を基に、地震が発生する数秒から数十秒程度前にIPテレビ電話端末「フレッツフォン」の画面上に警告メッセージを表示するというもの。現時点で個人向けに提供する予定はない。