IDCジャパンは8月24日、2006年第2四半期(4~6月)の国内サーバーの市場規模とシェアを発表した。市場規模は前年同期比で2.6%増の1401億3000万円。台数ベースでは同12.0%増の13万7000台だった。

 サーバーの高性能化と低価格化が同時に進んでいるにもかかわらず、規模・台数ともに前年同期比で増加となったのは、「国内で大型の更新案件があったため、メインフレームとオフコンが比較的堅調だったから」(IDCジャパンの中村正弘サーバーグループマネージャー)。

 プロセサ別では、主にUNIX OSで利用するRISCサーバーの出荷金額が前年同期比18.8%減となった一方で、Linux、Windows、HP製のUNIXで利用するItanium2サーバー(メインフレーム用途を除くIA64サーバー)が同69.0%増と好調だった。背景には、「日本HPやNECが、UNIX機からIA64サーバーへの置き換えを進めていることがある」(中村マネージャー)。

 ベンダー別の出荷金額シェアは日本IBMが22.7%で1位。2位以下は富士通(18.2%)、日本ヒューレット・パッカード(18.0%)、NEC(15.7%)、日立製作所(8.7%)となっている。2006年1~3月の前四半期は、1位富士通(23.9%)、2位日本HP(18.6%)、3位日本IBM(15.8%)だった。