日本最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「mixi」を運営するミクシィのバタラ・ケスマCTO(最高技術責任者)は8月23日,都内で講演し,mixi内の画像ファイルは合計で9Tバイトを超えていると説明した。さらに「1日に23Gバイトくらい増えている」(バタラCTO)という。

 バタラCTOによるとmixi内の画像ファイルは2種類に分かれる。つまり,(1)プロフィールの写真やコミュニティのロゴのように頻繁にアクセスされる画像と,(2)日記やアルバムの写真のようにアクセス頻度の少ないものだ。(1)はファイル数が少なく,サイズも合計で数百Gバイトしかないのに対し,(2)はファイル数が多く,合計で数Tバイトに及ぶという特徴がある。

 そこでmixiは(1)の画像ファイルに対しては「キャッシュのヒット率が非常に良いので普通にキャッシュすれば良い」(バタラCTO)という方針を取る。キャッシュ・サーバー「Squid」や外部のCDN(Contents Distribution Network)サービスを使って,画像ファイルを配信しているという。

 一方,(2)の画像ファイルはキャッシュのヒット率が悪いため,通常のストレージに配置している。

 なお,バタラCTOは今年3月にもmixi内のデータベース分割について講演し,注目を集めていた(関連記事)。