マイクロソフトのセキュリティチームは8月23日,Windows XP SP1のユーザーに対して,XP SP2へ移行するよう勧めた。Windows XP SP1で稼働するInternet Explorer(IE)6 SP1の修正パッチ(セキュリティ更新プログラム)に問題が見つかっているためと,Windows XP SP1のサポートが10月10日(米国時間)に終了するためである。

 8月9日に公開された「Internet Explorer 用の累積的なセキュリティ更新プログラム (918899) (MS06-042)」の修正パッチには,IEが不正終了したり,任意のプログラムを実行されたりする問題が見つかっている(関連記事:8月公開のIE用パッチにセキュリティ・ホール発覚,再リリースは延期)。影響を受けるのは,Windows 2000 SP4およびWindows XP SP1のIE 6 SP1のみ。このためXP SP1のユーザーについては,XP SP2へ移行することを回避策の一つとして勧めている。

 移行を勧めているもう一つの理由は,Windows XP SP1のサポートが米国時間10月10日(日本時間10月11日)に終了するためである。この日を最後に,Windows XP SP1の修正パッチは公開されなくなる。同日以降は,いかに危険なセキュリティ・ホールが見つかっても,XP SP1用のパッチは公開されなくなる。XP SP1が影響を受けるかどうかも公表されない。

 特別な理由がなければ,Windows XP SP1ユーザーはできるだけ早急にXP SP2へ移行しておきたい。

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