HP Halo Collaboration Studioを導入した会議室で会話しているところ
HP Halo Collaboration Studioを導入した会議室で会話しているところ
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 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は8月22日、ビデオ会議システム「HP Halo Collaboration Studio」を同日から販売開始すると発表した。HaloはCGアニメ制作の米ドリームワークスと共同で開発しており、「遠隔地にいる相手が、あたかも目の前にいるような臨場感を実現している」(日本HPのHPサービス事業統括の石積尚幸取締役副社長)という。

 Haloの特徴は、ビデオ会議システムで使用するサーバーや大画面液晶ディスプレイなどのハードウエアだけでなく、会議室内のオフィス家具もセットで導入すること。ユーザー側に導入する机やいす、防音壁や照明をすべて共通化。遠隔地の相手と同じ会議室にいるような感覚をつくり出している(写真1)。

 会議室には、1地点当たり大型ディスプレイを4台備え付ける。3台のディスプレイを横に並べ、机の反対側に置いて遠隔地にいる相手の画像を映し出す。1台はパソコンのデータを表示させたり、天井に設置したカメラを使って、机の上にある物体の画像を表示させたりできる。

 音声/画像の遅延を抑えるため、回線の帯域を保証している。具体的には、HPが日本、米国、英国、シンガポール、スペイン、イスラエルの各国を結ぶ専用のバックボーン回線を運用している。ユーザーのHaloシステムは、各国にHPが設けたアクセス・ポイントと、光ファイバで接続する。

 Haloの価格は2地点に導入する場合で、1地点の初期費用が42万5000ドル(1ドル=115円換算で約4888万円)。料金は米ドル建てとなる。具体的な機器としては、50インチのディスプレイ4台、カメラ4台、マイク3台、制御用のサーバー、無停電電源装置(UPS)、会議机といす、室内照明、防音壁などが含まれる。すべてユーザー側の買取となるが、日本HPの関連会社とリース契約することも可能。回線の利用料金も含めた運用保守の料金も必要となる。日本では1地点当たり月額3万ドル、米国の場合は同1万8000ドルとなっている。今後、2地点だけでなく、4地点など複数拠点の会議にも対応する。