大塚商会、日本IBM、マイクロソフト、シトリックス・システムズ・ジャパンの4社は、パソコン用のアプリケーションをサーバー上で実行するシンクライアント・システムの検証センター「Citrix Testing Center」を9月1日に設立する。シンクライアントの導入を検討している企業は、自社のパソコンで利用している業務アプリケーションを持ち込み、問題なく動作するかを検証できる。検証センターは大塚商会本社ビル内に設ける。

 検証センターに用意されているのは、Windows Server 2003 R2とシトリックス・システムズ・ジャパンのシンクライアント用ミドルウエア「Citrix Presentation Server」をインストールした日本IBMのブレード・サーバー。ユーザー企業はこれらのサーバーに自社で利用している業務アプリケーションなどを実際にインストールし、Citrix Presentation Server上で問題なく動作するかどうかを確認できる。

 検証センターの利用料は80万円から。大塚商会は「アプリケーション動作検証支援サービス」の一つとして、検証センターをユーザー企業に貸し出す。従来の動作検証支援サービスでは、検証用の機器やソフトウエアの準備に3日以上かかり、費用も100万円以上かかっていた。検証センターの設立により、ユーザー企業は短期間かつ安価にアプリケーションの動作検証ができるようになる。