VMware PlayerでFedora Core 5を実行しているところ
VMware PlayerでFedora Core 5を実行しているところ
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 米VMware社は2006年8月,仮想マシン・ソフト3製品の新版を相次いで公開した。

 デスクトップ用途の仮想マシン・ソフト「VMware Player」(写真)は2006年8月10日,Linux版,Windows版とも8カ月ぶりの新版であるバージョン1.0.2(Build 29634)となった。VMware Playerは無償で利用できる。

 新版の改良点は,利用可能なホストOSとゲストOSの拡充である。ホストOSとして,2006年7月に発表されたばかりのSUSE Enterprise Linux 10のほか,Red Hat Enterprise Linux 4 Update 3,Windows Server 2003 R2など12種類のOSに新たに対応した。いずれも32ビット版,64ビット版で利用できる。ゲストOSとしては,ホストOSとして新たに対応した12種類のOSに加えて,x86系プロセッサ向けSolaris 10,NetWare 6.5 SP3,FreeBSD 6.0/6.1が加わった。NetWare以外は32ビット版と64ビット版の両方に対応する。

 デスクトップ向けの有償製品である「VMware Workstation 5.5」も同時期にバージョン5.5.2(Build 29772)となり,VMware Playerと同じ改良が施された。

 同社はさらに,2006年8月14日,サーバー用途の仮想マシン・ソフト「VMware Server」のバージョン1.0.1(Build 29996)を公開した。64ビット版のWindowsをホストOSとした場合,Intel64対応のCPU上で実行した場合の性能が大幅に向上しているという。機能面では,Virtual Network Managerに,「CTRLキー+Tキー(CTRLキーとTキーを同時に押す)」という操作で即座にアクセスできるように改善された。