ジャストシステムは2006年8月18日、同社の販売するワープロソフト「一太郎」シリーズのぜい弱性を修正するプログラム(パッチ)を公開した。同社のWebページよりダウンロードできる。このぜい弱性は「一太郎9」以降の製品に存在するが、今回公開されたのは「一太郎2006」「一太郎2005」向けのパッチのみ。同社ではこれより前の製品についても、準備が整い次第、パッチの提供を開始するとしている。

 すでに2006年8月16日(米国時間)には、このぜい弱性を悪用した不正プログラムの存在が確認されている。シマンテックでは「Trojan.Tarodrop」、トレンドマイクロでは「TROJ_MDROPPER.BL」という名称だ。トレンドマイクロによると、「一太郎の文書ファイルを狙った不正プログラムとしては初めて」。不正に改ざんされた一太郎ファイルを開くと、パソコン内部の情報を収集され、外部に送信される危険がある。