セキュリティ・ソフトのベンダー、マイクロフォーサムは8月11日、同社が提供するセキュアな文書管理システム「S-Cop セキュアキャビネット」をシンクライアントから利用するソフトを出荷開始した。このソフト「S-Cop SBC セキュアキャビネット」をパソコンにインストールすれば、Windows XPをサーバーとしたシンクライアントとして利用できる。XPサーバー上にセキュアな文書管理システムを搭載し、その環境だけをユーザーに利用させることが可能になる。

 文書管理システムのセキュアキャビネットは、ファイルの閲覧や削除、印刷など利用権限をユーザーごとに細かく管理する機能を備え、かつ操作ログを取ることができる。そのため、シンクライアント機能とのセットによって不正なデータの持ち出しを厳しく管理できるようになる。

 操作制限のためにExcelなどのメニュー表示をセキュアキャビネット側でコントロールする。ただそのため、セキュアキャビネットが管理できるファイル形式は限られる。Excelフォーマットのほか、Word、PowerPoint、WindowsMediaのデータ形式、TIF形式、テキスト形式、PDF形式などが利用できる。

 価格はクライアント数で決まり、「目安は1ユーザー当たり数千円」(同社)という。