ポート25番ブロックとサブミッションポートを導入した際のメール送信のイメージ図(出典:KDDI)
ポート25番ブロックとサブミッションポートを導入した際のメール送信のイメージ図(出典:KDDI)
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 KDDIは2006年8月10日、同社が提供するインターネットサービスプロバイダー(ISP)のDIONにおける迷惑メール対策を強化すると発表した。具体的には、携帯電話向けのメールに限定して適用していた「ポート25番ブロック(Outbound Port 25 Blocking)」をパソコンあてメールにも拡大する。開始時期は2006年12月を予定している。

 ポート25番ブロックは、自社のネットワークを利用して大量に迷惑メールを配信する行為に歯止めをかけられるとされている。メール送信に使うポートを制限することで、外部のメールサーバーがプロバイダーのメールサーバーを経由せずにメールを送るのを防ぐ。これにより、自社のメール送信サーバーからのメール送信要求以外は破棄することができる。

 対象になるコースはひかりone、TEPCOひかりコース、Bフレッツコース、メタルプラスネットDION ADSL、IP電話&ADSLの各コース、ADSLの各コース、IP電話&フレッツ・ADSLコース、フレッツ・ADSLコース、フレッツ・ISDNコース。

 ポート587番を利用してメールを送信できる「サブミッションポート」にも2006年8月28日より対応する。ポート25番ブロックを実施しているほかのプロバイダーネットワークからDIONのメール送信サーバーを利用できるようにする。同時に、メール送信に利用するプロトコル「SMTP」を利用した送信者認証も導入。もともと認証機能を持たないSMTPに認証機能を追加した仕様で、メール送信の際にもユーザーアカウントとパスワードを要求する。サブミッションポートと送信者認証についてはDIONの全コースが対象。DIONネットワーク以外からDIONのメールサーバーを利用する場合に適用される。