コンテンツ関連の調査業務を手掛ける「デジタルコンテンツ協会」(本部:東京都千代田区,会長:金杉明信氏)は2006年8月10日に,新聞や放送,インターネットといったメディアで流通したコンテンツの2005年の市場規模13兆6811億円で,2004年に比べて1.3%増加したと発表した。コンテンツの種類別にみると,文字やテキストデータ,静止画を含む「図書・新聞,画像・テキスト」に分類されるものが5兆7890億円で,全体の42.3%を占めた。また,放送や携帯電話,DVDなどで流通する動画コンテンツの市場規模は4兆8338億円で,全体の35.3%だった。同様に楽曲コンテンツは1兆9141億円で14%,残りの8.4%がゲームコンテンツだった。

 またコンテンツの流通経路の比率は,新聞やDVDといったパッケージメディアが51.1%,放送が28.9%,映画館やイベント会場といったコンテンツの流通拠点が12.7%だった。インターネットの比率は4.4%にとどまったが,前年に比べて1.3ポイント増加した。また携帯電話の比率は2.9%で,前年比で0.6ポイントの増加となった。