iPod nanoに対応した「Air Max Moto IV+」と「Nike+iPod Sport Kit」。見た目は普通のランニングシューズと同じ
iPod nanoに対応した「Air Max Moto IV+」と「Nike+iPod Sport Kit」。見た目は普通のランニングシューズと同じ
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左足のインソール下に、センサーを入れる穴がある
左足のインソール下に、センサーを入れる穴がある
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最新バージョンのiPod nanoであれば、メニューに「Nike+iPod」という項目が出る。
最新バージョンのiPod nanoであれば、メニューに「Nike+iPod」という項目が出る。
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 ナイキ製シューズと「iPod」を連携させた健康グッズが登場した。シューズに埋め込んだセンサーを電波でiPodに送信し、走行距離などを音声で伝えてくれる。国内では2006年秋に発売予定だが、早速、米国から取り寄せて試用してみた。

 購入したのは「Nike+iPod Sport Kit」(29ドル)と、それに対応したナイキのランニングシューズ「Air Max Moto IV+」(85ドル)。前者には無線(独自規格)対応のセンサーとiPod nano用無線レシーバーが含まれ、後者には左足のインソール下にセンサーを埋め込む穴がある。シューズの外観は普通のランニングシューズと全く変わらず、履き心地は柔らかめで軽い。

 レシーバーの対応機種はiPod nanoのみ。レシーバーをiPod nanoに取り付け、センサーをシューズに埋め込めば準備完了だ。ドライバーCDなどは必要ない。

 iPod nanoのメニューには「Nike+iPod」という項目が増え、これから走る距離や自分の体重を入力できる。メニューは既に日本語対応だった。走行中はiPod nanoの画面に経過時間やペースなどが表示される。試しに5分に設定して走ってみたところ、残り2分30秒、2分、1分の時点で女性の声でアナウンスが入った(残念ながら音声は英語)。

 最後は「コングラチュレーション」というねぎらいの声とともに、計測された走行距離や平均ペース、消費カロリーなどが表示された。まるでトレーナーが横から声をかけてくれているかのようだ。

 走行履歴は「iTunes」と同期してパソコンに保存できる。さらに、ナイキのWebサイト「nikeplus.com」に情報を送ることも可能だ。走行履歴の確認や、スポーツ向け音楽の購入のほか、5kmの走行タイムを友人と競い合うことも可能だ。

 普通の歩数計とはひと味違った機能が盛り込まれたiPodシューズなら、走るのが嫌いな人でも楽しみながら健康維持に一役買ってくれるかもしれない。

「Nike+iPod」から「設定」を選ぶと音声を「男性」「オフ」に変えたり、体重を入力したりできる 走行中の画面。走行距離やペース、走行時間が分かる。決定ボタンを押すと、これらの情報を音声で教えてくれる。目標距離や目標時間の設定もできる
iTunesの設定ダイアログの「iPod」→「Nike+iPod」タブを選ぶと、前回の走行履歴を確認できる。ここからナイキのWebサイトにアクセスすることも可能 ナイキのWebサイト「nikeplus.com」に走行履歴を同期させた画面。これまでの合計走行距離などを確認できる
走行距離や走行時間ごとで、計測した結果を表示 全世界からnikeplus.comにデータが届いた走行距離の1日の合計を表示。刻一刻と新しいデータが届いていた
■変更履歴
当初、タイトルを「これはハイテク万歩計? ナイキのiPodシューズをいち早く体験」としていましたが、「万歩計」は山佐時計計器の商標であるためタイトルから削除しました。また、本文中の「万歩計」を「歩数計」に変更しました。 [2006/08/10 15:40]