ソフトバンクは2006年8月8日,2006年度第1四半期(4-6月期)の業績を発表した。連結売上高は4942億円で,前年同期に比べ91.1%の増加となった。そのうち,5~6月分が新たに連結対象となったボーダフォンの移動体通信事業の売上高が2315億円と,業績を押し上げた。営業利益は543億円(前年同期は31億円の赤字),当期純利益は14億円(同111億円の赤字)で,四半期ベースでは2005年度第2四半期から4期連続で黒字を維持した。

 「最近は朝から晩まで移動体通信事業のことばかり考えている」と言う同社の孫正義社長は,移動体通信事業の最優先課題として,第3世代移動通信(3G)サービス用の基地局増強を挙げ,今後の積極的な設備投資を表明した。2006年度には2005年度の投資額の2倍程度となる4000億円以上を投入する計画だという。また,こうした設備投資費用などの拡大によって2006年度の第2,第3四半期の営業利益は「黒字が維持できるレベル」まで低下するとの見通しを明らかにした。