NTTデータイントラマートは,新たにJBossとSeasar2という人気の高いオープンソースを組み込んだWebアプリケーション開発ソフトの新版「intra-mart ver.6.0」を,2006年8月11日に出荷する。価格は1CPUあたり100万円(税別)。SOA(サービス指向アーキテクチャ)システム構築のためのESB(Enterprise Service Bus)製品はオプション扱いで,1CPUあたり187万5000円から。

 intra-martは,Javaを利用したWebアプリケーション・サーバーを構築するために必要なソフトをパッケージ化したソフト。J2EEアプリケーション・サーバー,各種フレームワーク(特定用途のソフト部品群),個々の業務アプリケーション,の各層で構成する。商用ソフトだがソースコードを公開したオープンソースである。

 従来版では,アプリケーション・サーバーに米Caucho Technologyが開発したServlet/EJBコンテナ「Resin」を採用。J2EEアプリケーション開発用フレームワークにはNTTデータイントラマートが開発した「im-J2EE Framework」を用いていた。

 新版では,Servlet/EJBコンテナとして,Resinに加えてオープンソースとして人気の高いJBossを採用した。さらに,J2EEアプリケーション開発用フレームワークを補完するソフトとして,オープンソースのDI(Dependency Injection)コンテナであるSeasar2を追加した。DIコンテナとは,インタフェースと実装を分離するためにコンポーネント間の依存関係の管理をコンテナに任せるというものだ。