インテル製CPU、Xeon 5100シリーズを2個搭載した高性能デスクトップ「Mac Pro」
インテル製CPU、Xeon 5100シリーズを2個搭載した高性能デスクトップ「Mac Pro」
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Xeon 5100シリーズを2個搭載するサーバー「Xserve」
Xeon 5100シリーズを2個搭載するサーバー「Xserve」
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2007年春に登場予定の次期Mac OS X「Leopard」の画面
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 米アップル・コンピューターは2006年8月7日(現地時間)、開発者向け会議「ワールドワイドデベロッパカンファレンス(WWDC)」にて、インテル製のCPUを搭載した高性能デスクトップ「Mac Pro」と、同じくインテル製CPUを搭載したサーバー「Xserve」を発表した。さらに次期Mac OS X「Leopard(レパード)」の新機能について紹介した。

 Mac Proは、従来の高性能デスクトップ「Power Mac G5」の後継機に当たる。インテルのサーバー向けデュアルコアCPU「Xeon 5100」シリーズを2個搭載する。Xeon 5100シリーズは、性能と電力効率に優れた新開発の「Coreマイクロアーキテクチャー」を採用している。これにより、従来機「Power Mac G5 Quad」に比べて最大2倍の性能を発揮するという。OSは「Mac OS X 10.4.7 Tiger」をプリインストールしている。

 Mac Proは豊富なBTOメニューを用意する。CPUの動作周波数は2GHz、2.66GHz、3GHzから選べる。メモリーは1GBから最大16GBまで拡張可能。HDDは最大500GBのドライブを4台まで、合計2TBまで搭載できる。光学ドライブは2台搭載可能で、標準ではDVD+Rの片面2層記録に対応した「SuperDrive」を備える。グラフィックスはNVIDIAの「GeForce 7300 GT」を採用した。価格は2.66GHzのXeonを採用した標準構成のモデルで31万9800円。2006年8月8日より順次発売する。

 ほかに、同じくXeon 5100シリーズを2つ搭載したサーバー「Xserve」を発表した。価格は2GHzのXeon、1GBのメモリー、80GBのHDDを採用した標準構成モデルで37万9800円。発売予定は2006年10月。OSは「Mac OS X Server 10.4 Tiger」をプリインストールしている。
 
 Mac Pro、Xserveの登場により、すべてのMacintoshがインテルCPUに移行したことになる。アップルの最高経営責任者(CEO)であるスティーブ・ジョブズ氏は「アップルはわずか7カ月、正確には210日でインテルCPUへの移行を完了した。インテルCPUへの移行を完了させる製品として、Mac Proほどふさしいものはない」と述べた。

 なおWWDCでは、2007年春に登場予定の次期Mac OS X「Leopard」の新機能についても紹介された。Macintosh上のあらゆるデータを自動的にバックアップおよび復元できる「Time Machine(タイムマシン)」や、Webサイトの閲覧、文書作成、音楽再生などの用途ごとに複数のアプリケーションを分けて表示できる「Spaces(スペーシズ)」などを搭載する。2007年春の登場時には、WWDCでも紹介されなかった新機能が搭載される可能性が高い。