ログ収集・分析ソフト専門の米Sensageが、サーバーやネットワーク機器などが出力するアクセス・ログを収集・分析するためのソフト「SenSage Enterprise Security Analytics(ESA)」の日本語版を10月に出荷する。「SOX法などコンプライアンスのために、システム全般で発生するアクセス・ログを収集・分析する仕組みを構築しようとの気運は、欧米だけでなく日本でも確実に高まっている。日本語版の投入で、そうした日本のユーザー企業に売り込んでいく」。米SenSageのジム・フラギング社長兼CEOはこう意気込む。

 Sensage ESAは主要なOS、ミドルウエア、業務パッケージ、ネットワーク機器などへのログの形式を把握しており、項目をそろえて一元管理する。「対応していない製品や自社開発システムのログであっても、専用ツールで設定すれば、収集・分析が可能だ」(フラギングCEO)。

 さらにESAの特徴は、ログ・データを独自の圧縮機能で、オリジナルのログの10分の1の容量で保存することだ。「ログを長期保存しても、他社製品に比べて、ディスクの増設費を抑制できる」(フラギングCEO)。ログを収集するだけでなく、ログの傾向を分析して文書を出力するための機能も備える。

 Sensage ESAの総販売代理店は東京エレクトロン。そのほかアシストやNRIセキュアテクノロジーズ、JIEC、富士通ビジネスシステムズも、同製品を担ぐ。価格は最小構成で1062万円。米国で2001年に出荷されたSensage ESAの販売実績は、現在全世界で200社強。国内では試験導入も含めて7社である。