NTT西日本は8月4日,中堅・中小企業向けのソリューション・ビジネスを強化すると発表した。IP電話,セキュリティ,映像による遠隔監視の3分野で,システム構築と保守などをパッケージ化した商品を販売する。

 IP電話の分野は「ひかり電話メニュー」を用意し,同社のIP電話サービスである「ひかり電話」と企業の拠点をつなぐシステムの構築と保守を請け負う。(1)手持ちのPBXにVoIPゲートウエイを追加してつなぐタイプ,(2)IP-PBXを新規構築するタイプ,(3)モバイル・セントレックスを構築するタイプ,の3メニューを用意した。料金はそれぞれ,120万円から,300万円(IP-PBXとIP電話機10台の場合)から,500万円(IP-PBX,IP電話機およびN900iLが10台ずつ,無線アクセス・ポイント2個の場合)から。いずれもネットワーク接続費用(月額7万円から)が別途必要となる。

 セキュリティ分野では「セキュリティメニュー」を提供。(1)セキュリティ・ゲートウエイの設置,(2)メール用のウイルス対策とスパイウエア対策をNTTスマートコネクトのデータ・センターにアウトソーシング,(3)クライアントPCへの指紋認証装置と暗号化ソフト,ウイルス対策ソフトの導入・設定――の3メニューを揃えた。料金はそれぞれ,100万円から,初期費用5万円と月額6万1000円(1拠点,150アカウントの場合)から,50万円(PC10台の場合)から。

 「モニタリングメニュー」では,監視カメラと録画装置(DVR)による遠隔監視システムを構築する。料金は100万円(監視カメラとDVRが各2台の構成)から。上記の料金はいずれも概算額で,ウイルス対策などのアウトソーシングを除きすべて税込みである。

 同社は,本社に20名のソリューション・パッケージ開発担当を,各支店に合計1000名の営業担当を置く中堅・中小企業向けソリューション推進体制を敷いた。この体制でソリューションを強化する。