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 バンダイは8月3日、全高1.5メートルの巨大模型の新製品「HYPER HYBRID MODEL 1/12 RX-78-2 GUNDAM(写真)」を12月16日から発売すると発表した。全国のパートナー(ホビーショップなど)やインターネットを経由して提供する。 ターゲットは20~40代の大人の男性で、初年度に1000体という販売目標を掲げる。

 新製品の特徴は、頭、腰、肩、ヒジ、手首、指関節などの上半身14カ所を自由に動かせるようになったこと。これにより、エンドユーザーは容易に任意のポーズを設定することができる。従来製品は、肩などの可動範囲に制限があり、まっすぐ手を伸ばすといったポーズに変える際にはいったん部品を外すなどの作業が必要だったという。

 さらに頭部にあるデュアルアイ(目に当たる部分)やバルカン砲などが発光する仕組み、アニメで使われたガンダムが起動する際の効果音やバルカン砲を発射する際の効果音などを出す機能を搭載する。発光部分の点灯・点滅や効果音の鳴動は専用リモコンから操作可能だ。

 部品点数は約260個。プラモデルとほぼ同じ素材を使用しているため、プラモデルを製作するのと同様の着色や改造、加工も可能。 完成時のきょう体サイズは、ライフル、シールドなどの付属品を装着して直立させた状態で全高約150cm×幅約90cm×奥行約55cm。これは、アニメの設定の12分の1のサイズとなっている。重さは約35kgである。

 バンダイは2001年12月に、同シリーズの第一弾に当たる「HYPER HYBRID MODEL 1/12 MS-06S ZAKU II」(ザクモデル)を発売したが、ガンダムはいつ発売するのかという要望が多数寄せられていた。バンダイの上野和典社長 兼 チーフ・ガンダム・オフィサー(CGO)は、「ガンダムの形状はザクに比べて直線的で角の多いデザインのため、テクニカルブロー成形において高度な技術を要し、開発時間が長くかかりましたが、この度無事、皆さんにお目にかけることができて嬉しく思っています」とコメントしている。

 価格は35万円(税込み)。第一弾のザクモデルは初年度1500体を販売した実績を持つ。ちなみに、このZAKU IIは、カラーリングが赤いため、「シャアザク」と呼ばれている。上野社長は、「前回、ザクをご購入いただいた方はぜひガンダムと並べて飾って楽しんでいただきたい」という。