マイクロソフトは8月4日,8月9日に公開するセキュリティ情報と修正パッチ(セキュリティ更新プログラム)の概要を発表した。それによると,Windowsに関する情報を10件,Microsoft Officeに関する情報を2件公開する予定であるという。この中には,PowerPointに関する情報も含まれると考えられる。最大深刻度は最悪の「緊急」。

 7月中旬,PowerPointには新しいセキュリティ・ホールが見つかり,それを悪用する攻撃ファイルが確認されている(関連記事:PowerPointにパッチ未公開のセキュリティ・ホール)。このためマイクロソフトでは「セキュリティアドバイザリ」を公表し,8月9日までに修正パッチをリリースすることを明らかにしている(関連記事:PowerPointの修正パッチは8月9日までにリリースする)。今回予告されたセキュリティ情報と修正パッチには,このセキュリティ・ホールに関するものが含まれると予想される。

 修正パッチは,Microsoft UpdateやWindows Update,Windows Server Update Services (WSUS),Software Update Services(SUS),ダウンロードセンターなどから入手できる。パッチ適用の有無は,Microsoft Baseline Security Analyzer(MBSA)やEnterprise Scanning Tool(EST)で検出できる(OfficeのパッチについてはMBSAのみ)。なお,パッチの中には,適用後にマシンの再起動を必要とするものがある。

 マイクロソフトは同日,ウイルスなどを検出・駆除する「悪意のあるソフトウエアの削除ツール」の新版も公開する予定である。同ツールはSUSからは利用できない。

 加えて,Microsoft UpdateとWSUSでは2件,セキュリティ以外の優先度の高い更新プログラムをリリースする予定。Windows UpdateとSUSでは,セキュリティ以外の優先度の高い更新プログラムをリリースする予定はない。

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