ヤフーが開始した「Yahoo!オークションアフィリエイトサービス」。オークションに出品された商品をアフィリエイト広告として掲載できる
ヤフーが開始した「Yahoo!オークションアフィリエイトサービス」。オークションに出品された商品をアフィリエイト広告として掲載できる
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 ヤフーは2006年8月2日より、バリューコマースと共同で「Yahoo!オークションアフィリエイトサービス」を開始した。これはYahoo!オークションに出品したユーザーが、出品物をアフィリエイトの仕組みを使って広告できる。Webサイトやブログの運営者がYahoo!オークションの出品物を広告バナーとして掲載。そのページの閲覧者がバナーを経由して落札すると、出品者が落札金額の一部をホームページやブログの運営者に対して報酬として支払う。

 Yahoo!オークションの出品者が、同アフィリエイトサービスを利用して広く出品物を告知したい場合は、出品時に商品ごとに「アフィリエイトオプション」を設定する。その際、落札額に対する報酬率も設定する。個人の出品者の場合は1%で固定だが、信用度の高い個人(評価が1500以上の場合)は1~10%の範囲で報酬率を設定できる。一方、ストア(法人や個人事業主)の場合は1~99%の範囲で設定可能だ。

 実際にアフィリエイト経由で落札された場合は、報酬率に加えて「アフィリエイトシステム利用料」(報酬額の30%)が別途発生する。例えば、Aさんが報酬率を1%で設定して出品した商品が、Bさんの掲載したアフィリエイト広告経由で5000円で落札された場合、Bさんに支払う報酬額50円(5000円×0.01)のほかに、アフィリエイトシステム利用料15円(50円×0.3)の計65円をAさんが支払う。

 一方、Yahoo!オークションの出品物をアフィリエイト広告として掲載できるWebサイトやブログの運営者は、Yahoo! JAPAN IDを持ち、Yahoo!オークションアフィリエイト規約に同意したユーザー、またはバリューコマースのアフィリエイトプログラムに登録しているユーザーが対象。ただし、現時点ではヤフーが運営するYahoo!ブログには未対応。「現在、対応を検討している段階」(ヤフー広報)としている。

 広告バナーのサイズは、ヤフーが提供するホームページ作成サービス「Yahoo!ジオシティーズ」用として4種類、一般のWebサイト用には10種類を用意。約3万の商品カテゴリーから選択し、広告掲載対象を全出品者にするか、ストアのみにするかなどを決める。商品情報の表示形式を「画像とテキスト」「テキストのみ」から選べたり、商品の表示順序を「報酬率の高い順」「入札数の多い順」などから選択することもできる。これらの条件を設定すると自動的に広告バナーのソースが作成されるので、Webサイトやブログの運営者は自分のサイトに張り付ければよい。広告は指定した条件に合う最新の商品情報が自動的に配信される仕組みのため、一度設定するだけでよく、広告の入れ替えなどは不要だ。