BフレッツのARPU(1加入者当たりの平均収入)の推移
BフレッツのARPU(1加入者当たりの平均収入)の推移
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 NTTグループは8月3日,2006年度第1四半期の連結決算を発表した。営業収益は前年同期比244億円増の2兆6240億円,営業利益は同404億円減の3592億円だった。連結対象はNTT持ち株,NTT東西地域会社,NTTコミュニケーションズ,NTTデータ,NTTドコモの6社である。

 営業収益は「想定通り推移」(八木健取締役第四部門長)して,増収を確保した。一方,携帯電話端末の販売管理費用の増加などで減益となった営業利益は,通期では増益を達成できる見込み。「第二四半期以降は,ソリューション収入に伴う収益増などが期待できる」(同)としている。

 Bフレッツの契約数は,65万7000増の407万6000となった。年間では270万増の611万9000契約を見込んでいる。BフレッツのARPU(1加入者当たりの平均収入)は,NTT東日本が4780円,NTT西日本が4900円だった(写真)。今後はひかり電話のユーザーを増やすことにより,通期でNTT東日本は4910円,NTT西日本は5060円に伸ばす計画である。実際,ひかり電話のユーザーは順調に増えており,第1四半期は51万8000増の138万5000契約。「直近ではBフレッツのユーザーの約8割がひかり電話を契約している。最終的にはARPUをさらに1000円ほど上乗せしたい」(島田明第一部門事業計画担当部長)と考えている。

 一方,フレッツ・ADSLの契約数は初めての純減となった。前四半期から9000減の567万3000契約である。