米MicrosoftのAnti-Malware Engineering Teamは8月1日,同社のスパイウエア対策ソフト「Windows Defender(ウィンドウズ・ディフェンダー)」の定義ファイル(パターンファイル)を,試験的にウィークデイの毎日(月~金)更新することを公式ブログで明らかにした。従来は,1週間に2回の更新だった。期間は8月1日から8月15日まで。

 Windows Defenderは,定義ファイルを用いてスパイウエアを検出する。定義ファイルには,スパイウエアそれぞれの特徴が収められている。チェック対象のファイルと定義ファイルの内容を照合することで,そのファイルがスパイウエアかどうかを判断する。

 新しく出現したスパイウエアを検出するには,それに対応した定義ファイルが必要となる。そのため,定義ファイルの更新はより頻繁であることが望ましい。そこでMicrosoftでは,従来は1週間に2回の更新を,一時的に毎日更新することにした。毎日更新することで発生する問題点を洗い出すことや,ユーザーのフィードバックを得ることなどが目的である。

 8月15日以降は,以前の更新頻度に戻す。ただし従来とは異なり,フレキシブルに対応するという。具体的には,緊急を要する場合(危険なスパイウエアが流行した場合など)には,更新予定日以外でも新しい定義ファイルを配信する。週末や祝祭日であっても,必要に応じて更新するという。

 なお,Windows Defenderの日本語版ベータ2はマイクロソフトのサイトから無償でダウンロードできる。

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