「Any」の画面
「Any」の画面
[画像のクリックで拡大表示]

 ベンチャー企業のエニーは8月2日,今年4月から携帯電話用SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)として提供していた「Any」をパソコンにも対応させ,本格的なサービスを開始した。2007年3月までにユーザー数80万人,3年後の2009年3月までには同1000万人を目指す。

 Anyは日記やアルバム(写真投稿),足あと,コミュニティなどSNSの基本機能を提供。さらに米国の人気サービス「YouTube」のような動画投稿・共有機能も用意する。

 同社の畑野仁一社長は「招待されないと参加できないmixiは閉鎖的」とし,Anyでは誰でも自由に参加できる登録制を採用。また,Any内でユーザーが投稿した日記や動画,写真などのコンテンツは,ユーザーの権限によりインターネットへの公開の可否を選択できる。

 収益源は広告のほか法人向けコミュニティからの収入を計画。これは無料で利用できるコミュニティとは別に,アンケート機能やメール一斉配信,コミュニティ・ページのページ・ビュー把握など,様々な機能を追加/強化したコミュニティを有料で提供するもの。企業はこれらのコミュニティ機能をマーケティングに活用できるという。法人向けコミュニティの利用料金は「月額3000円以下にしたい」(畑野社長)としている。

 Anyのシステムはいわゆる「LAMP」(OSがLinux,WebサーバーがApache,データベースがMySQL,開発言語がPHP)の構成を採用。動画投稿・共有機能のためのコーデックにもオープンソースの「FFmpeg」を利用する。