ワンクリック不正請求に関する相談件数の推移(IPAの発表資料から引用)
ワンクリック不正請求に関する相談件数の推移(IPAの発表資料から引用)
[画像のクリックで拡大表示]
セキュリティ・ソフトの押し売りに関する相談件数の推移(IPAの発表資料から引用)
セキュリティ・ソフトの押し売りに関する相談件数の推移(IPAの発表資料から引用)
[画像のクリックで拡大表示]

 コンピュータ・ウイルスなどの届け出先機関である情報処理推進機構(IPA)は8月2日,ワンクリック詐欺(ワンクリック不正請求)やセキュリティ・ソフトの“押し売り”に関する相談件数が多数寄せられているとして注意を呼びかけた。怪しいサイトにアクセスしてしまったら,すぐにページを閉じるよう呼びかけている。

 Webページ中の画像やリンクをクリックしただけで料金を請求するワンクリック詐欺や,「ウイルスに感染している」といった偽のメッセージを表示してセキュリティ・ソフト(多くの場合,偽セキュリティ・ソフト)をダウンロードさせようとする押し売りが後を絶たない(関連記事:偽セキュリティ・ソフトのだましの手口)。

 7月中,IPAには,ワンクリック詐欺に関する相談が159件,押し売りに関する相談が43件寄せられたという。これらに関する相談件数は以前から多く,4月には161件および40件,5月には210件および41件,6月には211件および24件の相談がそれぞれ寄せられたという。

 対策としてIPAでは,「怪しいサイトに近づかない。アクセスしてしまった場合には,すぐにページ(ブラウザ)を閉じる」ことを勧めている。「安易にプログラムをダウンロード・実行しない」ことも重要であるとする。

 IPAでは7月中のウイルス届け出件数も公表した。それによると,ウイルスを発見したという届け出は3455件(6月は3547件)で,そのうち実害があったのは3件(6月は5件)。届け出数が最も多かったウイルスはNetsky(852件)。次いで,Bagle(389件),Mytob(278件),Mydoom(269件)---だった。

 また,7月中の不正アクセス届け出件数は15件で,そのうち実害があったのは8件だったという。被害の内訳は,不正侵入されたのが5件,DoS(サービス妨害)攻撃が2件,アドレス詐称が1件だった。

IPAの情報