USENが東京電力の通信子会社であるフュージョン・コミュニケーションズを買収する方針を固めたとする一部報道について,USENは「決定している事実はまだ何もない。決まり次第発表する」とコメントした。東京電力は「フュージョン・コミュニケーションズの将来を含め情報通信事業の発展を検討しているが,株式の売却などについてはノーコメント」とした。

 フュージョン・コミュニケーションズの株式は現在東京電力が54%を保有。2005年11月のパワードコムとKDDIの合併契約締結に伴い,当時パワードコムの子会社だったフュージョン・コミュニケーションズの株式を東京電力が買い取った経緯がある(関連記事)。一時はイー・アクセスなども買収交渉をしていたことを認めている(関連記事)。

 なお,フュージョン・コミュニケーションズ自身は株式売却について「決まったという話は聞いていない」としている。