マイクロソフトの古川勝也セキュリティ戦略責任者。セキュリティの確保には「テクノロジー」「仕組み」「人」の3つの要素が必要だと説明した
マイクロソフトの古川勝也セキュリティ戦略責任者。セキュリティの確保には「テクノロジー」「仕組み」「人」の3つの要素が必要だと説明した
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今後出荷を計画している、マイクロソフトのセキュリティ関連製品
今後出荷を計画している、マイクロソフトのセキュリティ関連製品
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 マイクロソフトは2006年8月1日に開催されたプレス向け説明会で、個人向けの統合型セキュリティサービス「Windows Live OneCare」を2007年の初頭に国内で開始する計画を明らかにした。2006年秋にベータテストを開始する。

 Windows Live OneCareは、パソコン常駐型のセキュリティソフト。ウイルス駆除、ファイアウオール、スパイウエア対策に加え、不要なファイルを削除することでパソコンの性能を高めたり、重要なファイルを外部記憶装置に定期的にバックアップするなどの機能を持つ。米国では2006年5月30日に正式サービスを開始しており、「非常に良好なセールスを記録している」(マイクロソフトの古川勝也セキュリティ戦略責任者)という。

 なお同社は現在、同じく個人向けのセキュリティサービス「Windows Live OneCareセーフティセンター」のベータ版をWebサイトで公開中。ウイルス駆除や不要なファイルの削除などの機能を持つが、One Careのようにパソコンに常駐するのではなく、ユーザーが明示的に実行したときに起動する。近々正式サービス開始を予定しており、その後も引き続き無償で提供するという。

 2006年後半から2007年にかけては、企業向けのセキュリティ管理製品「Forefront」などの出荷も予定している。また同時期には、Windows Vistaの出荷も始まる予定だ。Windows Vistaは、「セキュリティを重視したソフトウエア開発手順であるSDL(Security Development Lifecycle)が開発当初から適用された初めてのOS」(マイクロソフト システムインフラストラクチャグループの齋藤義憲シニアプロダクトマネージャ)。こうした製品のリリースを通じて、引き続きセキュリティに力を入れていくことをアピールした。