日本テレコムは8月1日,音声サービスの営業やサポートを担当する新会社「日本テレコム電話販売」の営業を開始したと発表した。設立は7月14日。直収電話サービス「おとくライン」の営業のほか,平成電電から引き継いだ直収電話サービス「CHOKKA」の維持・サポートも担当する。

 社員数は397人で,「日本テレコムからの出向者と,平成電電からの転籍者で構成する」(日本テレコム)。平成電電は,2005年10月に民事再生法の適用を申請。今年6月に破産手続きを開始していた。これに伴い,平成電電が提供していたCHOKKAは,6月に日本テレコムが事業譲渡を引き受けた(関連記事)。今回の新会社設立で,日本テレコムは電話事業とともに社員も引き受けた格好だ。社長には,日本テレコム常務執行役員で音声事業トップの川行男氏が就任した。

 新会社の事業は大きく二つ。(1)おとくラインの法人営業,(2)CHOKKAの維持・サポートである。おとくラインは,日本テレコム自身のほか,インボイスとの合弁会社である日本テレコムインボイスが法人営業を担当している。それぞれのすみ分けについて日本テレコムは,「大企業は日本テレコムの音声部門,中規模企業は新会社の日本テレコム電話販売,SOHOなど小企業は日本テレコムインボイスが担当する」としている。

 CHOKKAはすでに新規加入の受け付けを停止している。ただし既存ユーザーのために,新会社でサポートとネットワークの維持を継続する。そのため,平成電電からは技術者も受け入れているという。