KDDIは2006年7月31日,IEEE(米国電気電子技術者協会)が標準化した無線MAN(メトロポリタン・エリア・ネットワーク)規格「IEEE802.16e」(モバイルWiMAX)の普及推進を目指す業界団体「WiMAX Forum」のボードメンバーに,同社執行役員技術渉外室長の冲中秀夫氏が選任されたと発表した。KDDIは,今後導入する次世代インフラ「ウルトラ3G」において802.16e規格を採用する方針を表明しており,2006年2月には同規格を使う試作システムの実験を公開していた。またWiMAX Forumにおいては,異なるメーカーが開発した製品間の相互接続を可能にするための仕様作成にも参加してきた。今回はこれらの貢献が評価されて,沖中氏の選任につながったようだ。KDDIはこれを機に,さらに802.16e関連の標準化作業に貢献していきたいとしている。