会見に臨む日本SGIの和泉法夫社長(右)とサン・マイクロシステムズの末次朝彦社長
会見に臨む日本SGIの和泉法夫社長(右)とサン・マイクロシステムズの末次朝彦社長
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 日本SGIとサン・マイクロシステムズは7月27日、企業向けの動画コンテンツ管理で提携すると発表した。日本SGIが開発した動画コンテンツ管理の製品/サービス「SiliconLive!」を、サンの顧客に提案したり、サンのサーバー上に搭載して販売していく。

 SiliconLive!は、日本SGIが昨年末から販売している動画コンテンツ管理システム構築サービス。動画コンテンツの制作や編集、アーカイブ、著作権管理、配信といった機能を支援するソフトウエアをあらかじめ用意しており、これらを必要に応じて組み合わせて修整し、ハードウエアとともに提供する。

 例えば、自動車会社が顧客に新車情報を提供する、ホテルが施設の説明をするといった動画コンテンツの管理に利用できる。同社は販売実績を明らかにしていないが、自動車販売店や住宅業界での導入実績があるという。

 日本SGIは今回の提携により、金融や流通、通信の各業界におけるサンの顧客基盤を取り込むとともに、Solarisサーバーの調達によるプラットフォームの拡大を狙う。サーバーの保守サービスは、サンの技術協力を得て日本SGIが提供する。SiliconLive!を利用したシステムの大部分は、日本SGIのLinuxサーバーを利用している。

 日本SGIの和泉法夫 代表取締役社長兼CEO(最高経営責任者)は、「これからは一般企業が映像コンテンツを活用する時代が来る。この1年で、SiliconLive!の売り上げを当社全体の3割まで一気に持っていきたい」と、サンとの提携で顧客層の拡大を狙う。なお、今回の提携は、SGIとサンの日本法人同士のもので、対象は日本市場としている。