IE7の自動更新によるインストール通知画面(英語版)
IE7の自動更新によるインストール通知画面(英語版)
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 マイクロソフトは2006年7月27日、日本語版Windows XP Service Pack 2(SP2)向けのInternet Explorer 7(IE7)を、正式版の公開から6カ月後に「自動更新」機能で配布することを発表した。

 Windows XP SP2向けIE7は、2006年第4四半期に正式リリースの予定。この正式版は、Microsoft Update(Windows Update)、ダウンロードセンターなどのWebサイトから入手できる見通しだ。それから6カ月後に自動更新が有効になっていると、IE7が「優先度の高い更新プログラム」としてバックグラウンドで自動ダウンロードされる。ダウンロード容量は約12MBの予定だ。ダウンロード終了後はダイアログボックスが立ち上がり、ユーザーはIE7を「今すぐインストールする」「インストールしない」「後でインストールする」かを選択可能。「インストールしない」を選ぶと、以降はダイアログボックスが出てこない。

 日本語以外の言語版のIE7に関しては、正式版のリリース後まもなく自動更新での配布が始まる。日本語版のみ、自動更新での提供開始までに6カ月の期間を置くのは、企業ユーザーがアプリケーションの互換性テストなどの準備に費やす時間を確保するためだ。「Windows XP SP2を自動更新で配布した際に、国内の企業ユーザーから『6カ月程度の準備期間があれば対応できる』という意見があった」(マイクロソフト Windows本部 ビジネスWindows製品部 伊藤哲志シニアプロダクトマネージャ)。

 企業向けに、自動更新によるIE7配布を無効にするツール「Blocker Toolkit」も配布する。7月27日よりダウンロードセンターから入手可能。このツールを適用するとレジストリが変更され、自動更新だけでなく、Windows Update、Microsoft UpdateからのIE7配布も無効となる。Blocker ToolkitはActive Directoryのグループポリシーとして適用することが可能。Windows Server Update Servicesや、Systems Management Server 2003などを使って展開できる。

 なお、IE7は2006年8月後半から9月に製品候補(RC)版が一般公開される見通しだ。