Core 2 Duoの製品ラインナップ。ノート版の価格は8月末発表予定
Core 2 Duoの製品ラインナップ。ノート版の価格は8月末発表予定
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インテルが発表した新CPU「Core 2 Duo」のデスクトップ版(開発コードは「Conroe」)
インテルが発表した新CPU「Core 2 Duo」のデスクトップ版(開発コードは「Conroe」)
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 インテルは2006年7月27日、Pentium D/4に代わるパソコン向け主力CPUとなるデュアルコアCPU「Core 2 Duo」および「Core 2 Extreme」を発表した。製品の種類は表の通りで、Core 2 Duoを搭載したデスクトップパソコンは8月初旬から、ノートパソコンは8月末から順次発売される予定。またデスクトップ向けのグラフィックス統合型チップセット「G965 Express」を同時に発表している。

 Core 2 DuoはこれまでのPentium D/4で採用されていたNetBurst マイクロアーキテクチャーではなく、新たに開発した「Core マイクロアーキテクチャー」を採用したCPU。Core マイクロアーキテクチャーの特徴は、性能の向上を図りながら消費電力を大幅に低減したこと。Pentium D 960とCore 2 Duo E6700を比較した場合、性能は40%向上するのに対して、消費電力は40%削減できるとしている。

 これらの性能を実現するためにCore 2 Duoでは新たな技術を搭載している。“条件分岐”といった頻繁に使われる命令をまとめて実行したり、4つの命令(これまでは3つ)を同時に実行できる「ワイド・ダイナミック・エグゼキューション」や、2次キャッシュを2つのCPUコアから共有することでデータ転送を効率化して性能を向上させつつ消費電力を減らす「アドバンスト・スマート・キャッシュ」などだ。

 さらにノート向けCore 2 DuoにはCPUが低周波数モードに入ると、チップセットへの電源供給も抑える「ダイナミック・バス・パーキング」といった省電力を実現する機能も加えられる。実際の性能テストを日経パソコン8月14日号で掲載する予定だ