日本ビジネスコンピューター(JBCC)は、病院向けソリューション群の提供に乗り出す。100~500床の中堅クラスの病院に向け、統一ブランド「Medical Vision」の下で電子カルテから経営分析システムまでをワンストップで提供する。今後、営業活動を開始し、製品の販売は8月末になる予定だ。

 Medical Visionの特徴は、JBCCが結成した「JBCCヘルスケアコンソーシアム」の下で、傘下企業が得意分野のソフト製品を持ち寄り、電子カルテなどの診療系システムから勘定系システムまで、シームレスな連携を実現する点だ。製品はJBCCのほか、JBCCが持つIBM系のパートナーにも提供。直販とパートナー経由を含めて、3年間で100億円の売上高を目指す。

 製品の第1弾は、(1)電子カルテと医事会計システムからなる医療総合情報システム、(2)医療費請求の1方式である「DPC(診断群分類包括支払い)」向けの診療録管理システム、(3)バランススコアカードに基づいた経営分析のレポーティングシステムなど4種類。

 いずれの製品も、同じ規約に基づいたデータ交換の機能(データバス)を備えており、電子カルテのデータを医事会計や診療録管理のシステムに活用したり、医事会計のデータを経営分析に活用したりできる。また、シングルサインオンが可能なポータル画面を用意し、統一的な操作ですべてのアプリケーションを利用できる。