コンテストの設定「古代コンピュータの説明」と仕様ダウンロードのリンク
コンテストの設定「古代コンピュータの説明」と仕様ダウンロードのリンク
[画像のクリックで拡大表示]
スコアボード。ただし終了8時間前までの点数で,最終結果は9月に発表される
スコアボード。ただし終了8時間前までの点数で,最終結果は9月に発表される
[画像のクリックで拡大表示]

 国際的なプログラミング・コンテストであるICFP Programming Contestが7月21日から24日にかけて行われた。主催者が出題する課題を解くプログラムを作成し競うコンテストだが,現時点で日本から参加したチームが最高2位を獲得するなど健闘している。

 ICFP Programming ContestはICFP(International Conference on Functional Programming,国際プログラミング学会)が主催している。1998年に第一回が開催され,今年が9回目となる。コンテストはオンラインで行われ,登録すれば誰でも参加できる。HaskelやO'Camlなどの関数型プログラミング言語が使われることが多いが,関数型以外のプログラミング言語を使用してもよい。大学などが持ち回りで運営しており,今回はカーネギーメロン大学が運営している。

 スコアボードによれば,日本から参加したチーム「kuma-」が2位につけている。12位の「INTERCAmL」も日本から参加したチームだ。ただし,このスコアボードは終了の8時間前に更新が停止されており,最終的な結果は9月に発表される予定だ。

 今年は「古代文明が作ったコンピュータの仕様と,その上で動くプログラムを記した古文書が発掘された」というシチュエーションのもとでコンテストの問題が出題された。参加者は古代コンピュータの仕様をダウンロードし,それに基づいてエミュレータを作成。発掘されたという設定のプログラムをダウンロードして動かし,暗号を解読したりして問題を解いていくというもの。参加者によれば,今年のコンテストはアドベンチャー・ゲームまで登場するなど,例年にも増して非常に手の込んだ,知的好奇心を刺激する問題だったようだ。