NTTPCコミュニケーションズは7月26日,マネージド・インターネットVPNサービス「IPsecルータサービス」を8月15日に強化すると発表した。VPNルーターに米シスコシステムズの「Cisco1812J」を採用。ルーターの機能を活用して導入時の設置料金を無料化したのが特徴。

 新サービスでは,「アクティブスタートアップ」と呼ぶ機能により,WAN回線にルーターを接続するだけで必要な設定が自動的に施される。専門知識を持った担当者が現場に出向かなくて済むため,ユーザーが自ら設置すれば設置料金が無料になる。

 ルーターの「Dynamic Multipoint VPN」(DMVPN)機能によって,通信経路を動的に切り替えられるのも特徴の一つ。拠点同士を直接結ぶメッシュ型トポロジを作れる。メッシュ型トポロジのネットワークは,既存のインターネットVPNで一般的なスター型トポロジと比べ,遅延時間を抑えやすい。IP電話など遅延に厳しいアプリケーションを利用しやすくなる。

 このほか,オプションでマルチキャストにも対応する。マルチキャスト多地点テレビ会議を利用したい場合に有用だ。

 月額料金は,機器の保守メニューによって決まる。センドバック保守の場合は1拠点当たり月額6825円。24時間365日の現場対応を選択すると同8400円となる。